Heyday株式会社の代表、小川将司です。
この記事では、なぜHeydayがSES業界で珍しい「完全透明性」を採用しているのか、その理由と背景を話させてください。
SES業界で私が感じた「おかしさ」
私がSES業界に関わり始めた頃、ある疑問を持ちました。
「なぜエンジニアは、自分がどれくらい稼いでいるか正確に知ることができないのか」
クライアント企業がエンジニアのために支払っている金額(客先単価)と、エンジニアが実際に受け取る給与の間には、常に大きなギャップがあります。そしてその差額——マージン——がどこに消えているのか、エンジニアには知らされないことがほとんどです。
「会社が決める」「開示できない」「業界の慣習です」
こういった言葉で、エンジニアは自分の市場価値を正確に知る機会を奪われてきました。
透明性がない業界が生む問題
情報の非対称性が生み出す問題は深刻です。
エンジニア側の問題:
- 自分の市場価値を正確に把握できない
- マージン率が不明なため交渉の材料を持てない
- 「この会社は良心的か?」を判断する基準がない
- 結果として、不当に低い報酬を受け入れ続ける
業界全体の問題:
- 競争が「品質」ではなく「隠蔽の上手さ」になる
- 不誠実な会社が淘汰されにくい市場構造
- エンジニアの不満が蓄積し、業界全体の信頼性が低下する
これは「おかしい」と思いました。
Heydayが選んだ道
創業にあたって、私は一つの方針を決めました。
「後ろめたいことは何もしない」
この原則から、透明性への取り組みが生まれました。
マージン率の事前開示
Heydayではマージン率を事前にエンジニアに説明します。
「いくら取られているかわからない」という状態でエンジニアに働いてもらうことは、Heydayの方針と相容れません。マージン率を開示することで、エンジニアは自分の報酬がどのように決まっているかを正確に理解した上で判断できます。
商流の開示
案件を紹介する際に、何次請けかを必ず伝えます。
「この案件はエンドクライアントとの一次請けです」「この案件は二次請けになります」と明示します。商流の深さはエンジニアの収入に直結するため、知る権利があると考えています。
単価の透明化
クライアントからの受注単価とエンジニアへの支払い単価の両方を開示します。「あなたのために〇〇円が支払われていて、そのうちHeydayの取り分はこれだけで、残りがあなたの報酬です」という説明を、契約前に必ず行います。