「SES正社員からフリーランスに転向すべきか?」「フリーランスより正社員の方が安心か?」——多くのエンジニアが悩むこの選択。単純に「どちらが稼げるか」だけでなく、リスク・自由度・キャリアの視点から比較します。
収入の実態: 同じスキルなら単価差は20〜30%
経験5年のJavaエンジニアを例に比較します。
| 項目 | SES正社員 | フリーランス |
|---|---|---|
| 月額単価(市場) | 70万円 | 70万円 |
| SES企業マージン | -例: 20万円(30%の場合) | -例: 20万円(30%の場合) |
| 手取りベース | 50万円 | 50万円 |
| 社会保険料(本人負担) | 約-7万円 | 約-11万円(全額自己負担) |
| 実質手取り | 約44万円/月 | 約40万円/月 |
| 有給休暇・祝日 | あり(有給20日) | なし(稼働分のみ) |
| 待機リスク | 会社が保証 | 自己負担 |
ポイント: 同じ単価であれば、社保・福利厚生込みで正社員の方が実質有利なことが多い。
フリーランスの方が稼げるケース
以下の条件が揃う場合、フリーランスが有利です。
条件1: 単価が正社員より高い
フリーランスは単価交渉力が高く、実績があれば正社員より高単価の案件を取れることがあります。
- 正社員: 月70万円(会社が設定)
- フリーランス: 月90万円(直接交渉で獲得)
この場合、社保を自己負担してもフリーランスの方が手取りは多くなります。
条件2: 経費を適切に計上できる
フリーランスは経費として計上できる範囲が広いです。
- PC・ソフトウェア費用
- 書籍・勉強代
- 通信費(按分)
- 交通費
- 個人事業主の場合の青色申告控除(最大65万円)
所得控除を活用すると、実質的な税負担を下げられます。
条件3: 複数案件や副業の掛け持ち
フリーランスは同時に複数案件を掛け持ちすることも可能(要確認)。収入を倍増させる戦略が取れます。
正社員の方が有利なケース
安定性を重視する場合
- 住宅ローンの審査: 正社員は有利
- 待機期間(案件なし)のリスクがない
- 傷病・育休などの保障
キャリアを積み上げたい場合
正社員SESは、会社がキャリア支援をしてくれる場合があります。
- 資格取得サポート
- 技術研修
- 月次キャリア面談でスキルアップの方向性を相談できる
経験3年未満のエンジニア
フリーランス市場では経験が浅いと案件を取りにくく、単価も伸びません。まずは正社員SESで実績を積んでから独立するのが現実的です。