単価・市場データ42独自データあり

Azureエンジニアの
SES月単価

小川将司
小川将司代表取締役

SES事業6年・クラウドエンジニア案件を年間多数取り扱う経営者が執筆

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この記事でわかること

  • AzureエンジニアのSES月単価は経験3〜5年で60〜90万円。金融・保険案件は80〜90万円が中心で、製造業DX(M365 Copilot活用)では145〜155万円の案件も存在する
  • AZ-104(Azure Administrator)は案件要件に『必須』または『優遇』として明記されるケースが2026年に急増。AZ-305(Solutions Architect Expert)取得で設計フェーズ案件への参入が広がり月+5〜15万円の効果
  • Azure OpenAI ServiceとMicrosoft AI Foundryを使ったAI系案件が2026年に増加中。AIエージェント実装・RAG構築を主業務とする案件では月70〜100万円以上の案件が現実的
  • 金融・官公庁案件はセキュリティ要件が厳格でSC-100相当の知識が実質的に求められる。その分、案件が長期化しやすく単価交渉の機会が継続的に生まれる

この記事の対象: AzureスキルでSES単価を上げたいエンジニア、Microsoft認定資格の取得を検討中のエンジニア、AzureとAWSどちらを深めるか迷っているエンジニア、Azure OpenAI Service案件に参入したいエンジニア

AzureはAWSと並ぶクラウドの二大巨頭でありながら、SES市場での案件特性はAWSと大きく異なる。AWSがスタートアップから中堅企業まで幅広く刺さるのに対して、Azureは金融・官公庁・製造業など、Microsoftエコシステムを長年使ってきた大企業・エンタープライズ企業の案件が中心だ。

案件の規模が大きく、長期化しやすい。それがAzure案件の最大の特徴だ。

この記事では、SES事業を6年運営し、AzureエンジニアのSES案件を継続的に扱ってきたHeydayの一次データをもとに、以下を解説する。

  1. AzureエンジニアのSES案件の業種別・案件種別の実態
  2. 経験年数別・担当フェーズ別の月単価レンジ(Heyday取り扱い案件データ)
  3. Microsoft認定資格(AZ-104/AZ-305/SC-100/AZ-700/AZ-400)が単価に与える影響
  4. 業種別(金融/官公庁/製造業)の単価差と求められるスキル
  5. Azure OpenAI Service・AI Foundry案件の需要増加と単価の実態
  6. AWSとの比較——どちらを深めるべきか
  7. SES正社員としてAzure案件を獲得するための実践ステップ

「AzureとAWSどちらを深めるか」「AZ-104を取ると単価はどう変わるか」「Azure OpenAI案件に入るには何が必要か」——こうした問いに、現場実態に即した回答を示す。


AzureエンジニアのSES案件の実態 — Heydayから見た業種別・案件種別の特性

AzureはMicrosoftエコシステムから切り離せない

Azure案件に入るエンジニアが最初に理解すべきことは、「AzureはMicrosoftの製品群の延長線上にある」という点だ。

Office 365(現Microsoft 365)を長年使い、Active Directory(現Entra ID)でユーザー管理をしてきた企業がAzureに移行するのは自然な流れだ。AWSのように「まっさらなクラウドネイティブ環境」を構築するのとは異なり、Azureは「既存のMicrosoftインフラとの統合」が案件の主軸になることが多い。

Heydayが取り扱う案件を業種で分類すると、金融・保険・官公庁・製造業の3業種が大きな比重を占める。これらの業種に共通するのは「Microsoftとの関係が長い」という点だ。

既存の運用体制・ライセンス契約と親和性が高いため、AWSよりもAzureを選ぶ大企業は多い。

AWSとの最大の違い:長期案件・エンタープライズ規模

AWSとAzureの案件特性の違いを整理すると、以下のようになる。

特性AWS案件Azure案件
主なクライアントスタートアップ〜大手まで幅広い大企業・エンタープライズ中心
案件期間3〜12ヶ月が多い1〜3年の長期案件が多い
プロジェクト規模中〜大規模大規模が多い
求められるスキルクラウドネイティブ・DevOpsオンプレ知識+クラウド設計
セキュリティ要件中〜高高(金融・官公庁は特に厳しい)
商流1次〜3次1次〜2次が多い(大手SIer経由)
AI案件の角度AWS Bedrock + SageMakerAzure OpenAI Service + AI Foundry

長期案件が多いということは、一度入り込むと単価交渉の機会が継続的に生まれるということでもある。「次の更新タイミング」を見据えたキャリア戦略が立てやすいのはAzure案件の強みだ。

案件種別の実態:インフラ移行・M365展開・AI基盤の3軸

Heydayが取り扱うAzure案件を大別すると、以下の3種類が中心になる。

1. オンプレ→Azure移行案件 既存のWindows ServerやActive DirectoryをAzure IaaSおよびEntra IDに移行する案件。金融・製造業・官公庁に多い。Azure Site Recovery(ASR)を使ったBCP/DR環境構築案件も増えている。Heydayの取り扱い案件では月単価85〜100万円の案件が複数存在する。

2. Microsoft 365・Entra ID運用・展開案件 SharePoint Online・Teams・Exchange Online・Intuneの展開・設定・運用を担う案件。情シス経験者が参入しやすいが、条件付きアクセスやゼロトラスト設計まで担えると単価が上がる。Heydayの取り扱いでは月単価55〜120万円と幅が広い(規模・フェーズによる)。

3. Azure AI基盤・生成AI活用案件 Azure OpenAI ServiceやMicrosoft AI Foundryを使ったRAGシステム開発・AIエージェント構築案件。2025年後半から急増しており、Pythonエンジニアとのコラボレーション案件が多い。Heydayの取り扱い案件では月単価70〜100万円の案件が出てきている。

代表・小川将司より: Heydayが取り扱うAzure案件の実態として、金融機関や官公庁のオンプレ→クラウド移行案件が引き続き中心にある。これらは1年以上の長期案件になるケースが多く、半年・1年の節目で単価交渉のタイミングが取りやすい。一方で、セキュリティ要件が極めて厳しく、SC-100(Microsoft Cybersecurity Architect)相当の知識が実質的に求められる案件も2026年に入って増えている。「Azureが触れれば高単価」ではなく「エンタープライズ案件を動かせる総合力」が問われる。また2025年後半からは、Azure OpenAI ServiceとMicrosoft AI Foundryを使ったAIエージェント・RAG構築案件の相談が急増しており、Python×Azureの掛け合わせを持つエンジニアへの需要が明確に高まっている。(Heyday 2026Q1観察)


経験年数別SES月単価レンジ【2026年版・Heydayデータ】

経験年数別の月単価表

以下はAzureエンジニアとしてSES案件に入る場合の月単価レンジだ。インフラ主体(VNet設計・Azure Compute・Identity管理等)を想定している。Heydayが取り扱う案件データと市場観察をベースにしている。

経験年数月単価レンジ主な担当業務代表的な案件タイプ
1年未満40〜55万円Azure VM・Storageの基本運用、監視設定(Azure Monitor)、キッティング補助M365ヘルプデスク・運用補助
1〜3年52〜68万円VNet設計補助、NSG設定、Entra ID管理、Azure Backup設定、M365展開補助M365/Entra ID運用支援(55〜75万円)
3〜5年60〜90万円インフラ設計、Bicep/Terraformでのコード化、セキュリティ設計、移行計画策定Azure移行設計・金融インフラ設計(80〜90万円)
5〜8年75〜100万円マルチサブスクリプション管理、アーキテクチャ設計、技術選定、PMOBCP環境構築・上流インフラ設計(90〜100万円)
8年以上90〜120万円以上クラウド戦略策定、大規模移行プロジェクトのリード、CTO補佐、M365 Copilot導入PMPM/コンサル・製造業DX(100〜155万円)

(Heydayが取り扱う案件データと市場観察をもとに作成。インフラ主体の案件を想定)

実案件の単価帯分布(Heydayデータ)

Heydayが把握するAzure主体案件(単価記載あり・50万円以上)を単価帯で分類すると以下のようになる。

単価帯件数特徴
50〜59万円複数M365運用・ヘルプデスク・運用保守中心
60〜69万円複数Azure基盤運用・Entra ID管理・構成管理
70〜79万円最多Azure設計補助・AI案件参画・マルチクラウド
80〜89万円複数金融向けAzure設計・保険会社基盤支援
90〜99万円複数BCP環境構築・上流インフラ設計・SRE
100万円以上複数PM/コンサル・生成AI×Azure・上流M365

(Heydayが取り扱う案件データより。同一案件の重複を含む場合あり)

全体として、70〜79万円帯が最も件数が多い。80万円以上の案件は設計フェーズへの参入・資格保有・AI系スキルが条件になるケースが多い。

フリーランスとSES正社員の単価比較

同じAzureスキルでも、フリーランスとSES正社員では「額面単価」が異なる。HiPro Techの公開データによると、Azureのフリーランス案件の平均単価は79.8万円前後(2026年公開データ)とされている。

経験年数フリーランス月単価(税抜)SES正社員の場合の給与(還元率75%想定)
1〜3年50〜70万円月37〜52万円(手取り約31〜44万円)
3〜5年70〜95万円月52〜71万円(手取り約44〜60万円)
5〜8年85〜115万円月63〜86万円(手取り約53〜72万円)

フリーランスは単価が高く見えるが、社会保険料の全額自己負担・確定申告コスト・案件切れリスクを加算すると、手取りベースの差は縮まる。SES正社員は案件継続時の安定性と、会社負担の社会保険がメリットになる。

SES正社員の手取りシミュレーション

SES正社員として月単価80万円の案件に入った場合のシミュレーション(2026年税制・単身者・東京都在住)。

還元率税前報酬(月)手取り(推定・月)年収換算(概算)
65%52万円約40万円約480万円
75%60万円約46万円約552万円
80%64万円約49万円約588万円

還元率は会社によって異なる。Heydayでは契約単価を全エンジニアに開示しており、適用還元率を明示している。


Microsoft認定資格別の単価影響【AZ-900〜AZ-305・SC-100まで】

資格ロードマップと単価マトリクス

AzureのMicrosoft認定資格は「Fundamentals → Associate → Expert/Specialty」の3段階に分かれている。SES市場での評価と単価への影響を整理する。

資格区分試験費用単価への影響備考
AZ-900(Azure Fundamentals)Fundamentals約1.7万円ほぼなし知識確認として有効。実務未経験者の証明にとどまる
AZ-104(Azure Administrator Associate)Associate約2.5万円+2〜8万円2026年現在、多くの案件で「優遇」または「必須」化が進んでいる
AZ-305(Azure Solutions Architect Expert)Expert約2.5万円+5〜15万円設計フェーズ案件への参入切符。AZ-104取得が前提
SC-100(Microsoft Cybersecurity Architect)Expert約2.5万円+5〜12万円金融・官公庁案件で特に有効。セキュリティ設計ができる証明
AZ-700(Azure Network Engineer Associate)Associate約2.5万円+3〜8万円大規模VNet設計・ExpressRoute案件で差別化
AZ-400(DevOps Engineer Expert)Expert約2.5万円+4〜10万円Azure DevOps・CI/CDパイプライン構築案件で有効
DP-203(Azure Data Engineer Associate)Associate約2.5万円+4〜10万円Synapse Analytics・Data Factory等のデータ基盤案件
AZ-204(Azure Developer Associate)Associate約2.5万円+3〜8万円App Service・Functions・Cosmos DB等のアプリ開発案件

(推定。単価への影響は「実務経験がある上での上乗せ」として計算)

AZ-900(Azure Fundamentals)— スキップ可能

AZ-900はAzureの基礎概念を理解していることを証明する資格だ。SES市場での評価は限定的で、実務未経験のエンジニアが「Azureに興味がある」ことを示す程度の意味しか持たない。単価への影響はほぼゼロだ。

ただし、Azureを全く触ったことがない状態から学習を始める場合の最初のステップとしては意味がある。すでにAzureを実務で使っている場合はスキップして直接AZ-104を目指した方が効率的だ。

AZ-104(Azure Administrator Associate)— 必要条件化が進んでいる

AZ-104はAzureの実務管理スキルを証明する資格で、SES市場での評価が最も高い実用的な資格だ。

Heydayが取り扱うAzure案件の要件を確認すると、「AZ-104必須」「Azure Solutions Architect Expert優遇」といった記載が複数の案件に見られる。かつては「あれば評価する」レベルだったが、2026年現在では「持っていて当然」に近い位置づけになりつつある。

  • 経験1〜2年 + AZ-104: +2〜5万円(希少性は下がりつつあるが、証明材料として有効)
  • 経験3〜5年 + AZ-104: +5〜8万円(設計補助案件から設計主担当へのステップに使える)

試験範囲はVirtual Machine・Networking・Storage・Entra ID(旧Azure AD)・監視の5領域で、実務で頻出のサービスをカバーしている。実務経験と連動した学習をすれば、合格後にそのまま業務効率が上がる。

AZ-104の試験対策で押さえるべきサービス: Azure VM(可用性ゾーン・スケールセット)・Azure Storage(RBAC・ライフサイクル管理)・Azure Virtual Network(NSG・UDR・VNetピアリング)・Entra ID(条件付きアクセス・MFA・グループポリシー)・Azure Monitor(メトリック・アラート・Log Analytics)

AZ-305(Azure Solutions Architect Expert)— 設計フェーズへの参入切符

AZ-305はAzureのアーキテクチャ設計を総合的に証明する最高位資格の一つだ。取得にはAZ-104が前提条件になっている。

単価への影響は明確で、設計フェーズ案件への参入が広がり、月単価に+5〜15万円の上乗せが現実的になる。

  • 経験3〜5年 + AZ-305: 月単価75〜90万円(設計フェーズ担当として高く評価される)
  • 経験5年以上 + AZ-305: 月単価90〜110万円(アーキテクト・PL相当のポジションに入れる)

Heydayが取り扱う案件でも、「Azure Solutions Architect Expert資格歓迎」として明記されているものがある。AZ-305の試験範囲はインフラ・データ・アプリケーション・セキュリティと広範で、Azureサービスを横断的に理解していないと合格が難しい。その分、「AZ-305を持っている=アーキテクチャ設計の全体像を理解している」という市場評価につながる。

AZ-305の取得ロードマップ:

  1. AZ-104を取得・合格(前提条件)
  2. 設計補助案件で実際の設計書作成経験を積む
  3. ランディングゾーン設計・マルチサブスクリプション管理を独学で補完
  4. Microsoft Learnの公式学習パスを完走してAZ-305受験

SC-100(Microsoft Cybersecurity Architect)— 金融・官公庁案件の最大の差別化

SC-100はMicrosoft製品(Azure・Microsoft 365・Dynamics 365)を横断したセキュリティアーキテクチャを設計できることを証明する資格だ。

金融・官公庁案件ではセキュリティ設計が必須要件になるケースが多く、SC-100保有者は案件マッチの精度が上がる。Heydayが取り扱う金融向けAzure設計案件(月単価80〜90万円)・保険会社基盤支援案件(月単価80〜90万円)では、Defender for Cloud・Sentinel・Entra IDの条件付きアクセス設計が求められる内容が含まれており、SC-100の学習範囲と重なる。

2026年に入って、政府情報システムのクラウド移行(デジタル庁のガバメントクラウド推進)が加速しており、SC-100相当のスキルを持つエンジニアの需要は高まっている(推定)。

AZ-700(Azure Network Engineer Associate)

AZ-700はVirtual Network・ExpressRoute・Azure FirewallなどのAzureネットワーク設計を専門とする資格だ。大規模なハイブリッド環境(オンプレ+Azure)の構築では、ネットワーク専門エンジニアへの需要が高い。

Heydayが取り扱う案件の中では、BCP環境構築案件(月単価85〜95万円)やインフラ設計・構築案件で「ExpressRoute経験」「大規模VNet設計」が要件に含まれているものがある。製造業・金融でのオンプレ移行案件では、ExpressRouteを使ったプライベート接続設計が必要になることが多く、AZ-700は差別化材料になる。

代表・小川将司より: 資格の取得順番は「AZ-900はスキップ可、AZ-104を最初のゴールにする」が現実的だ。実務でAzureを使い始めたら並行してAZ-104の学習を進め、3〜5年の節目でAZ-305にチャレンジする流れが単価に直結しやすい。SC-100は取りたいが勉強コストが高い——という相談を受けることがあるが、金融・官公庁案件に特化したいエンジニアには投資対効果が高い資格だ。ただし、「資格で単価が上がる」のではなく「実務で設計を担当できることを資格が証明する」という順序を忘れないでほしい。また、AZ-104は「取れば即単価アップ」ではなく「持っていないと対象外になる案件が増えてきた」というフェーズに入りつつある。(Heyday 2026Q1観察)


業種別・案件種別の単価差【Heydayの実案件データ】

金融機関案件 — 高単価・長期・セキュリティ要件厳格

金融機関のAzure案件は、単価の高さとセキュリティ要件の厳しさがセットになっている。

Heydayが取り扱う金融向けAzure案件の実態:

  • 金融向けAzure設計・構築: 月単価80〜90万円(Azureの基本設計〜構築経験3年以上・要件定義実務経験・Entra ID・RBAC設計が条件)
  • 保険会社様基盤システム部での内製開発支援: 月単価80〜90万円(基本設計/詳細設計経験・IaC構築・Azure DevOps活用)
  • 某銀行システム新規開発における構成管理環境構築: 月単価60万円(Azure経験・DevOps知識・Linux)
  • 大手銀行向け法人営業支援AIツール開発(AIエンジニア): 月単価〜90万円(Azure OpenAI Service使用)

(Heydayが取り扱う案件データより)

特徴:

  • 案件期間が長い(1〜3年が多い)
  • セキュリティ審査が厳格(個人情報保護・FISC安全対策基準への対応)
  • 商流が短い場合が多い(直取引または1次請け)
  • 案件後半になると単価交渉が通りやすい

月単価レンジ: 経験3〜5年で65〜90万円、5年以上で85〜110万円(設計・セキュリティ担当で上限が高くなる)

求められるスキル: Microsoft Defender for Cloud・Entra ID(条件付きアクセス・MFA)・Key Vault・Sentinel・Log Analytics・FISC基準への理解

官公庁案件 — 安定・コンプライアンス重視・Gov Cloud需要増

デジタル庁を中心に進むガバメントクラウドへの移行が加速しており、Azure案件が増加している。

Heydayが取り扱う官公庁向けAzure案件の実態:

  • 官公庁向けシステム更改(端末制御系): 月単価〜50万円(セキュリティ意識・Office関連製品知識・PMO経験)、歓迎にAzure基盤・Intune・Entra IDが含まれる
  • 某官公庁LAN統合・M365移行案件: 月単価〜45万円(情シス経験・M365導入・移行実績)
  • Microsoft365/EntraID運用支援: 月単価55〜75万円(Azure AD経験・M365運用知見)

(Heydayが取り扱う案件データより)

特徴:

  • 安定性が高い(行政サービスは止められない)
  • 調達プロセスが厳格(入札・仕様書準拠)
  • コンプライアンス要件が多い(情報セキュリティ管理基準・政府情報システムの整備指針)
  • 作業ログ管理・証跡保全が必須

月単価レンジ: 経験3〜5年で58〜80万円、5年以上で78〜100万円(コンプライアンス対応込みの業務を担える場合に上限が高くなる)

求められるスキル: Azure Policy・Management Groups・コンプライアンス管理・証跡保全(Log Analytics)・Intune・Entra ID(ゼロトラスト構成)

製造業案件 — ハイブリッド構成・M365 Copilot・IoT連携

製造業では、Microsoft 365との連携・SAP/ERPのAzure移行・工場のIoTデータ収集(Azure IoT Hub)・M365 Copilot導入DXという複数の案件種類がある。

Heydayが取り扱う製造業向けAzure案件の実態:

  • 工場データを利用したデータプラットフォームの構築: 月単価58万円(PowerBI・SQL・データ分析・生成AI、Azure Data Factory・Synapse Analyticsが歓迎)
  • 科学系メーカーインフラ運用・維持保守案件: 月単価55万円(AWS運用保守3年以上、Azure Virtual Desktop経験も歓迎)
  • PM・SE・リードエンジニア(M365 Copilot・生成AI導入・製造業DX): 月単価145〜155万円(Microsoft 365 Copilot・C#・Python・.NET、製造業向けDX推進)

(Heydayが取り扱う案件データより)

この製造業DX案件の145〜155万円という単価は、単純なAzureインフラ担当ではなく「M365 Copilot導入を牽引できるPM・SE・リードエンジニア」というコンサル性を持つポジションへの評価だ。

特徴:

  • ハイブリッド構成(オンプレ工場システム+Azure)が多い
  • Microsoft 365・Teams・SharePointとの連携が必須
  • 案件期間が長い(工場稼働に合わせた計画的な移行)
  • M365 Copilot活用DXが2026年に急増している

月単価レンジ: 経験3〜5年で55〜80万円、5年以上で78〜155万円(IoT・Copilot・データ連携スキルがあれば上限が大幅に高くなる)

求められるスキル: Azure IoT Hub・Event Hubs・Azure Data Factory・Synapse Analytics・Bicep/Terraform・M365 Copilot(製造業DX案件では特に)

業種別単価比較表(Heydayデータ)

業種経験3〜5年経験5年以上Heydayの実案件参照
金融・保険65〜90万円85〜110万円金融向けAzure設計80〜90万・保険会社基盤80〜90万
官公庁・公共55〜80万円78〜100万円M365/Entra ID運用支援55〜75万・端末制御〜50万
製造業55〜80万円78〜155万円工場データ基盤58万・M365 Copilot DX 145〜155万
IT・通信62〜90万円80〜110万円SRE・クラウドインフラ設計60〜90万
流通・小売55〜75万円70〜90万円データ分析・DX推進中心

(Heydayが取り扱う案件データおよび市場観察をもとに作成)


Azure OpenAI Service・AI Foundry案件の単価【2026年の実態】

2026年に急増するAzure AI案件の背景

ChatGPT登場以降、企業の生成AI活用は急速に広まった。特に大企業がセキュリティ・コンプライアンスの観点からAzure OpenAI Serviceを選ぶケースが多い。

Azure OpenAI ServiceはMicrosoftが管理するプライベート環境でGPT-4o等のモデルを使えるため、データの外部送信リスクを抑えたい金融・官公庁・医療が積極的に採用している。さらに2025年後半からはMicrosoft AI Foundry(旧Azure AI Studio)が本格化し、企業向けAIエージェント基盤の構築案件が増加している。

Heydayが把握するAzure AI系案件の実例:

  • 【Python/Azure】次世代AIエージェント基盤開発技術検証案件: 月単価70万円(Python・Azure、Azure OpenAI・Microsoft AI Foundry・MCPが歓迎)
  • 【NSM】AIエージェント実装 / Python・Azure: 月単価100万円(渋谷週3日)
  • 設計業務向けマルチAIエージェントの構築: 月単価100万円(Azure OpenAI Service使用)
  • 大手銀行向け法人営業支援AIツール開発(AIエンジニア): 月単価〜90万円

(Heydayが把握する案件データより。募集・成約済みを含む)

Azure AI案件で必要なスキルスタック

スキル概要重要度
Azure OpenAI ServiceGPT-4o/GPT-4 Turboのデプロイ・管理・Fine-tuning設定必須
Microsoft AI FoundryAIエージェント・RAGパイプラインの構築基盤高(急上昇中)
Azure AI Search(旧Cognitive Search)RAGのベクトル検索インデックス構築
Azure Functions / App ServiceAIアプリケーションのバックエンド
Semantic KernelMicrosoftが開発するAIオーケストレーションフレームワーク中〜高
LangChain / LlamaIndexRAG構築の定番フレームワーク(Azure環境でも利用可)
PythonAI開発のデファクト言語必須
Bicep / TerraformAI基盤インフラのコード管理
Entra IDAIサービスのアクセス管理・マネージドID
MCP(Model Context Protocol)AIエージェントのプロトコル標準(2026年案件で登場)注目

通常Azure案件との単価差

RAG(Retrieval-Augmented Generation)システムの開発・構築案件は、通常のAzureインフラ案件と比べて単価が明確に高い。

案件タイプ月単価レンジ(経験3〜5年)経験5年以上
通常Azureインフラ案件60〜85万円80〜105万円
M365/Entra ID運用支援55〜75万円75〜100万円
Azure OpenAI Service構築案件75〜100万円90〜120万円以上
AIエージェント・RAGシステム設計・構築80〜100万円以上100〜130万円以上
M365 Copilot導入PM・コンサル100〜150万円以上120万円〜

(Heydayが把握する案件データおよび市場観察をもとに作成。推定含む)

AIエージェントの構築やRAGシステム設計ができるエンジニアへの需要は、2026年現在で明確に高単価帯に位置している。「Azureインフラを触れる」だけでなく「Pythonで実装しAzure上に乗せられる」エンジニアへの評価が変わってきた。

代表・小川将司より: Azure×AI案件の相談が2025年後半から急増している。特に「Azure環境に社内データを取り込んでRAGを動かしたい」「Microsoft AI FoundryでAIエージェントを構築したい」「Entra IDとAzure OpenAI Serviceのアクセス権限管理をどう統合するか」といった実務的な相談が多い。Heydayが把握する案件では、AIエージェント実装・Python・Azureを軸にした案件で月単価100万円の案件が出てきた。SES正社員でも「AIを設計・実装できるAzureエンジニア」として認知されれば、月80〜100万円の案件に入れる事例が出てきている。PythonとAzureの組み合わせに投資する価値は、2026年時点で確実に高まっている。(Heyday 2026Q1観察)


AWSとの比較 — どちらを深めるべきか

単価・案件数・業種の比較

指標AWSAzure
SES月単価(経験3〜5年)65〜80万円60〜90万円
案件数(SES市場)最多(圧倒的)多(エンタープライズ中心)
主な業種IT・Web・スタートアップ〜大手金融・官公庁・製造業・大手
参入難易度中(案件豊富)やや高(エンタープライズ知識要)
案件期間3〜12ヶ月が多い1〜3年の長期案件が多い
上位資格のコスパSAP(+5〜10万円)AZ-305(+5〜15万円)
AI高単価化Bedrock+SageMakerAzure OpenAI Service+AI Foundry
既存スキルとの相性クラウドネイティブM365・Active Directory経験者

(Heyday 2026Q1データ・cloud-ses-tanka-hikakuデータと整合)

経験別の選択指針

Azureを選ぶべきエンジニア:

  • Microsoft 365・Teams・Entra ID(旧Azure AD)の管理経験がある
  • 金融・官公庁・製造業での長期案件を望む
  • 大企業・エンタープライズ案件でキャリアを積みたい
  • 生成AI(Azure OpenAI Service)×クラウドインフラの掛け合わせを狙いたい
  • Pythonでの実装経験があり、AI系案件に参入したい

AWSを選ぶべきエンジニア:

  • 案件の選択肢を最大化したい(案件数はAWSが圧倒的)
  • スタートアップ・Web企業での経験を積みたい
  • クラウドネイティブ(コンテナ・サーバーレス)に特化したい

Microsoft 365経験者がAzureを選ぶメリット: M365のEntra ID管理やExchange Online・Teams管理の経験は、Azure案件への参入で強みになる。Entra IDはAzureの認証基盤であり、M365管理者がAzureインフラの管理に踏み込む案件は増えている。「M365管理+Azure基礎」の掛け合わせは、企業のDX推進担当として重宝される。

AWSからAzureへのキャリアシフトで起きること

AWSエンジニアがAzureに移行する場合、スキルの重なりと差異を理解することが重要だ。

AWS経験Azure対応スキル移行のしやすさ
EC2・Auto ScalingAzure VM・VMSS高(概念的に近い)
VPC・Security GroupAzure VNet・NSG高(構造は似ているが設計思想が異なる)
IAMEntra ID・RBAC中(M365連携の理解が必要)
CloudFormationBicep・ARM Template中(IaCの概念は共通)
CloudWatchAzure Monitor・Log Analytics高(ログ・メトリクスの概念は共通)
BedrockAzure OpenAI Service中(APIは異なるが概念は共通)
EKSAKS高(Kubernetesは共通)

経験5年以上でAWS+Azureのマルチクラウド経験があると、通常の単クラウド案件より+10〜20万円のプレミアムが期待できる(推定)。ただし「2クラウドを中途半端に触った」より「1クラウドを深く専門化した」方が評価が高いケースも多い。

3クラウドの詳細な比較は「AWS・Azure・GCP、SESエンジニアはどれを選ぶべきか」を参照してほしい。


SES正社員としてAzure案件を獲得するには

スキルレベル別の必要スキルセット

Azure案件に参入するために必要なスキルセットをレベル別に整理する。

基礎レベル(月単価40〜60万円):

  • Azure VM・Storage・VNetの基本操作
  • Entra ID(ユーザー管理・グループ管理)
  • Azure Monitor(ログ確認・アラート設定)
  • Azure Backup・Site Recovery(概念理解)
  • M365(Exchange Online・Teams・SharePoint)の基本管理

中級レベル(月単価60〜80万円):

  • VNet設計(サブネット分割・NSG・UDR)
  • Bicep または Terraform でのインフラコード化
  • Azure Policy・Management Groupsによるガバナンス
  • Entra ID(条件付きアクセス・MFA・RBAC設計)
  • AZ-104取得

上級レベル(月単価80〜110万円以上):

  • ランディングゾーン設計・マルチサブスクリプション管理
  • ExpressRoute・VPN Gatewayを使ったハイブリッド構成
  • Azure Sentinel・Defender for Cloudによるセキュリティ設計
  • AZ-305取得
  • Azure DevOps・CI/CDパイプライン設計

AI付加価値レベル(月単価90〜130万円以上):

  • Python実装力(RAGアプリケーション構築ができるレベル)
  • Azure OpenAI Service(APIデプロイ・プロンプト管理・コンテンツフィルタ設定)
  • Microsoft AI Foundry(AIエージェント構築・グラウンディング設定)
  • Azure AI Search(ベクトルインデックス・ハイブリッド検索)
  • Entra IDとAzure OpenAI Serviceの統合(マネージドID・RBAC)

案件を選ぶときのチェックポイント

SES案件に入る前に確認すべきポイントを整理する。

  1. 商流は何次か: 商流が深いほど単価が下がる。1次・2次以内が望ましい
  2. 技術スタックが自分のキャリア目標に合うか: AZ-305を目指すなら設計フェーズ参加が必須
  3. 単価の透明性: 契約単価が開示されているか(Heydayは全員開示)
  4. 案件期間: 短期は単価が高くても不安定。長期はキャリア構築に有利
  5. セキュリティ要件の明示: 金融・官公庁は要件が厳しいが単価も高い
  6. AI・生成AI関連の業務割合: Azure OpenAI Service案件は今後も増える見込み

単価交渉のタイミングと根拠の作り方

SES正社員の単価交渉で最も有効なのは「実績の言語化」だ。以下の実績を積み上げることで、単価交渉の根拠が作れる。

交渉根拠になる実績例:

  • 「Azure移行プロジェクトで○○のインフラ設計を主担当した」
  • 「Bicep/TerraformでIaCを導入し、環境構築時間を大幅に削減した」
  • 「Entra IDの条件付きアクセス設計でセキュリティ監査をパスした」
  • 「AZ-305を取得し、次の移行フェーズで設計担当になった」
  • 「Azure OpenAI ServiceとAI Searchを組み合わせたRAGシステムを本番環境に実装した」

更新タイミング(3〜6ヶ月ごと)の前に実績をまとめ、単価引き上げの交渉材料として使う。単価が上がらない場合は、より高単価な別案件への移行を検討する。

SES全体の単価構造・マージン・交渉方法については「SES単価の完全ガイド」と「SESのマージン構造を公開する」が詳しい。

AWSとの詳細な比較は「AWS実務経験の積み方とSES単価への影響」を参照してほしい。

AWS SAA取得が単価に与えた影響の詳細データは「AWS SAA取得前後の単価変化データ」に掲載している。Microsoft資格との比較参考として。


よくある質問(FAQ)

Q1. Azure未経験からSES案件に入れますか?

未経験からAzure案件に直接入るのは難しい。まずAzure無料アカウントで実際に触り、AZ-104の学習を並行して進める。社内研修でAzureを扱う会社を選ぶか、Azure案件が多いSES企業でOJT案件から始める流れが現実的だ。M365の管理経験がある場合は、Entra ID管理・SharePoint運用案件から参入しやすい。

Q2. AWSとAzureどちらから学ぶべきですか?

「案件数を最大化したい」ならAWS。「大企業・エンタープライズ案件を狙いたい」「M365の管理経験がある」ならAzureが参入しやすい。どちらを選んでも3〜5年かけて深めれば単価帯は同水準に収束するため、現在の職場環境や興味に合わせて選んでよい。

Q3. AZ-104とAZ-305はどちらを先に取るべきですか?

AZ-104が先だ。AZ-305の受験要件としてAZ-104が必要な上、SES市場での実用性もAZ-104の方が高い。まずAZ-104を取得し、設計フェーズの案件経験を積んでからAZ-305に進む順番が最も合理的だ。

Q4. Azure案件でリモートワークはできますか?

クラウドインフラ案件は性質上リモートワーク対応が多い。ただし、金融・官公庁案件は情報セキュリティの観点から常駐を求めるケースが多い。Heydayが取り扱う案件でも、一部リモート〜フルリモートの案件と常駐の案件が混在している。完全リモートを希望するなら案件の就業条件を事前に確認することが重要だ。

Q5. Bicep と Terraform どちらを学ぶべきですか?

Azureに特化するならBicep(Microsoft公式のIaCツール)、マルチクラウドを視野に入れるならTerraformが優先される。2026年現在、Heydayが把握するAzure案件ではどちらも求められる。BicepはAzureネイティブで使いやすく、TerraformはマルチクラウドとCI/CDとの統合で強みがある。両方触れることが理想だが、まずどちらか一方をマスターする方が実用的だ。

Q6. Azure OpenAI Service案件に参入するにはどのスキルが最優先ですか?

Pythonの実装力とAzure OpenAI ServiceのAPIを使ったRAG構築の経験が最も重要だ。Azure AI Search(ベクトル検索)・Azure App Service(バックエンドデプロイ)・Entra ID(認証統合)の3つを一通り経験していると、案件に入れる確率が高まる。個人開発でRAGシステムを1本作ってGitHubに公開しておくと、スキル証明になる。Heydayが取り扱う案件では、Microsoft AI FoundryやMCPへの言及も出てきており、2026年以降はこの領域への習熟が差別化になる。

Q7. 単価交渉のベストなタイミングはいつですか?

案件の更新タイミング(3〜6ヶ月ごとの契約更新前)が最も通りやすい。更新の2〜3週間前に「新フェーズで設計を主担当した」「AZ-305を取得した」「IaCを導入してインフラ管理工数を削減した」などの実績をまとめ、SES会社の営業担当に交渉を依頼する。実績の言語化なしに「給与を上げてほしい」と言うだけでは通らない。

Q8. マルチクラウド(AWS+Azure)の経験があると単価は上がりますか?

上がる可能性が高い。経験5年以上でAWS+Azureのマルチクラウド経験があると、通常の単クラウド案件より+10〜20万円のプレミアムが期待できる(推定)。ただし「2クラウドを中途半端に触った」より「1クラウドを深く専門化した」方が評価が高いケースも多い。

Q9. SES正社員として月100万円以上の単価は現実的ですか?

現実的だが、条件がある。経験7〜8年以上・AZ-305取得・大規模エンタープライズ案件のアーキテクトまたはPMO経験がセットになると、月100万円超の案件に入れる。Heydayが取り扱う案件では、Azure基盤導入支援(Terraform・IaC化・顧客折衝主導)で月95〜100万円、AIエージェント実装・Python・Azureで月100万円の案件が存在する。さらにM365 Copilot導入PM・製造業DX案件では月145〜155万円の案件も出てきている。

Q10. HeydayのエンジニアはどんなAzure案件に入っていますか?

Heydayでは金融機関のAzure移行案件(Entra ID統合・セキュリティ設計)、製造業のMicrosoft 365展開案件、官公庁のクラウド移行補助案件、Azure OpenAI Serviceを使ったAIツール開発案件などを扱っている。いずれも契約単価をエンジニア本人に開示している。詳細は「案件例を見てみる →」を参照してほしい。

Q11. Dynamics 365やPower Platform案件はAzure案件と重なりますか?

重なりがある。Dynamics 365はAzure上で動くMicrosoftのERP/CRMであり、Power PlatformもAzureのバックエンドを使う。Dynamics 365の導入支援案件ではAzure基盤の知識が求められるケースがある。Heydayが取り扱う案件では、Dynamics 365 Business Central導入支援で月80〜110万円(コンサル枠)の案件もある。Azure×Dynamics 365の詳細は「Dynamics 365 SES単価」を参照してほしい。

Q12. Microsoft 365 Copilotの普及でAzureエンジニアの案件は変わりますか?

変わっている。M365 Copilotの導入を推進するためには、Entra IDのアクセス権限設計・SharePoint Onlineのデータ整理・Azure OpenAI Serviceとの連携設定などAzureエンジニアのスキルが求められる。Heydayが取り扱う案件でも「M365 Copilot・生成AI導入・製造業DX」をまとめて担うPM・SE・リードエンジニアの案件(月単価145〜155万円)が出てきた。Copilotの普及はAzureエンジニアへの需要を上げる方向に働いている(推定)。


まとめ

AzureエンジニアのSES案件は、AWSと比べて「大企業・エンタープライズ・長期」という特性が際立つ。Heydayが取り扱う案件データから見えてくる単価の実態は以下だ。

  • 金融向けAzure設計・構築: 月80〜90万円
  • 保険会社基盤システム支援: 月80〜90万円
  • BCP環境構築・上流インフラ設計: 月85〜100万円
  • Azure基盤導入支援(IaC・顧客折衝主導): 月95〜100万円
  • AIエージェント実装・Python・Azure: 月100万円
  • M365 Copilot導入PM・製造業DX: 月145〜155万円

資格の影響はAZ-104が「必要条件化」、AZ-305が「設計フェーズへの参入切符」という位置づけになっている。資格は実務経験の補強材であり、経験と資格のセットで単価交渉の根拠を作ることが重要だ。

2026年の特徴として、Azure OpenAI ServiceとMicrosoft AI Foundryを使ったAI案件が増加しており、AIエージェント・RAG構築ができるエンジニアは月90〜100万円以上の案件が現実的になっている。Pythonとの掛け合わせに投資するタイミングは今だ。

「自分のAzureスキルが今どの単価帯に相当するか」を確認したい場合は、以下の診断を活用してほしい。


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まとめ

AzureはMicrosoftエコシステムとの親和性から大企業・エンタープライズ案件が中心になる。Microsoft 365やEntra IDの管理経験があるエンジニアは参入しやすく、AZ-305+Azure OpenAI Serviceの掛け合わせで単価の天井を引き上げられる。2026年はAzure×生成AI案件の入口として、Python実装力とRAG構築経験が最も投資対効果の高いスキルになっている。

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技術スタック・単価帯・勤務形態がわかる具体的な案件情報

この記事の著者

小川将司
小川将司

Heyday株式会社 代表取締役

SES事業6年・クラウドエンジニア案件を年間多数取り扱う経営者が執筆

Heyday株式会社 代表取締役。エンジニア・PM/PdMを経験後、SES事業を創業。複数クライアント現場でAI導入コンサルティングを担当。「ITをもっとフェアに」を掲げ、マージン構造の開示に取り組む。

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